新しいことをしたい。人をビックリさせたい。
それが、私の仕事・アーティスト活動のすべて。

  • 2015.08.11
小島和人

斬新な切り口であれば
単純なこともおもしろい!

今から2年前に遡りますが、大阪で都市菜園情報のWEBサイトを運営しているタネットというグループとタッグを組んで、ひっかけ橋を舞台にアートパフォーマンスを行いました。内容は、ニンジンの頭だけをカットして路上に並べるだけというシンプルなもの。ひっかけ橋という場所もあってか、多くの通行人が立ち止まり、瞬く間に人であふれかえりました。ニンジンを置くだけの単純なパフォーマンスですが、たった数分の間にまわりの視線を集中させたことから、カメラマンの方からは「やられた!」とお褒めの言葉をいただきました。現在、私は広告制作会社でクリエイティブディレクターをつとめる傍ら、「ハモニズム」の名称でアーティスト活動を行っています。双方で大切にしているのは、常に新しいことにトライし続けるマインドと、人を驚かせたいという思い。以前は、仕事とアーティスト活動を別ものとして捉えていましたが、最近はうまくリンクさせれば無限大の可能性があると考えています。

えびす橋人参畑計画

えびす橋人参畑計画

アンテナを張っていれば
作品のヒントは身近にある。

アーティスト活動にしろ、広告提案にしろ、振り幅の広さに驚かれるのですが、それは私がいろいろなことに興味のある証拠。常日頃から舞台、映画、絵画、ダンスなど多方面にアンテナを貼り、切り口を探しています。その結果、まれに「これとこれを絡めればおもしろい」と感じる瞬間があり、アイデアがどんどん深まっていきます。アーティスト活動でいえば、ギターの先端に筆を取り付けて、演奏しながらイラストを書くのは、音楽とアートがコラボレートしたパフォーマンス。絵が完成するまでのドキドキ感が好評で、数多くのイベントに呼んでいただきました。最近では、照明、音楽、メイクなどあらゆるテクニックを集結させたコスプレアート。色の持つ世界テーマに、それぞれの色をイメージしたブースをつくり、人形に扮したコスプレーヤーを配置。各色で香り、体感温度などを微調整することで、五感に響く作品になりました。ブースに踏み入れ、マネキンが人間だと気づいたときのお客様の反応は「しめしめ」といった感じでしたね(笑)。

宇宙の人魚アーティスト活動

上:HARMONISM×CosPAfo コスプレアート「SPACE MERMAID ill」

あらゆるヒントが調和し
最高の作品が生まれる。

陶芸に始まり、インスタレーションにパフォーマンス、コスプレアート…と、作品はつねに変遷し続けていますが、最近になって言えることは“人のえぐるような作品に近づいている”という自負。特にコスプレアートにおいては、空間自体を作品にすることでお客様により臨場感を与えられることを、身を持って感じました。今後トライしてみたいのは、今までの積み重ねをトータルで活かすことのできる舞台パフォーマンス。ストーリーを練り上げて、出演者にどう演じてもらうかを考えて、照明・舞台芸術に関しては現在の仕事内容を生かして…。そうなってくると、アーティストやパフォーマーというより、演出家の域に入ってくるかもしれませんね(笑)。私がアーティスト名に用いている「ハモニズム」は、ハーモニー(調和)とイズム(主義)を合わせた造語です。仕事とアーティスト活動もそうですが、あらゆるテーマを織り交ぜることで、ものごとの新しいカタチを提案したい。そして、その最終形が舞台パフォーマンスであればいいと願っています。

小島和人PC作業
デザインコーン
 
小島 和人

こじま かずと  ハモニズム
小島 和人 HARMONISM

  • 株式会社アドニックでグラフィック・ディスプレイデザインに携わる傍ら、「ハモニズム」の名でアーティスト活動も行う。アーティスト活動で身に付けた、鋭い視点を切り口としたプランニングが得意。
2004年3月
大阪工業美術専門学校 建築総合学科を卒業
2004年4月
現場監督として勤務スタート
2005年
グラフィックデザイナーに転職。アーティスト活動もスタート
2007年
株式会社アドニック入社
2014年
『えびす橋人参畑計画』が関西クリエイティブアウォード2014でグランプリを受賞
WebSite
ハモニズム http://harmonism.jp/

取材・文/櫻井 千佳、写真/山下 拓也(一部ハモニズム提供)



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おもしろい人、ものが集まって
コラボレーションする。
それがアートの新しいカタチ。

東日本大震災を機に価値観が変わった。

ダレソレ
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作りたいもので、町を元気に。
これが、ポスター展の醍醐味。

全国に広がる「商店街ポスター展」。すべての始まりは、新世界だった。

ダレソレ
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レコード曲げ屋

あふれるモノの中で生み出された、新しいジャンル。

ナニアレ
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目標はロンドンのハイドパーク。
グリーンの可能性を発信したい。

ガーデンデザインは造園ではない。空間と時間のデザインだと思う。

ダレソレ
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植物のパワーを最大限に生かして
たくさんの人に感動と癒しを届けたい。

私にとって植物はペットのような存在。一喜一憂できるところが愛しい。

ダレソレ
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紙の音を聴きながら。

紙のたのしさをつたえる

ナニアレ
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はじまりは、そのひとふで

筆を選ぶは人生を選ぶ

ナニアレ
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個人の風呂場から大きなスケールへ。広がる、アートプロジェクト。

自宅の風呂から富士山が眺められる。そんな壮大なスケールをカタチに。

ダレソレ
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書道=習字ではなく、もっと可能性のあるもの。
字に魂を込めて、作品にする楽しさ・難しさ。

書道の概念をくつがえすべく書家としての活動をスタート。

ダレソレ
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15色の世界

フェルトたちの話し声に耳を傾けたら…

ナニアレ
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シンプルだけど、奥深くて、難しい。
それが、ライブパフォーマンス。

アートをもっと身近に。そんな思いでライブパフォーマンスをスタート。

ダレソレ
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関西の工場(こうば)とクリエイターが紡ぐもの

いまできることをつなげて広げて

ナニアレ
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印刷するのは“可能性” ― 無限空間でうまれるもの

あるべき姿をとっぱらってみちゃった印刷屋さん

ナニアレ
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新しいことをしたい。人をビックリさせたい。
それが、私の仕事・アーティスト活動のすべて。

斬新な切り口であれば単純なこともおもしろい!

ダレソレ
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本当はけっこうええもん、あるねんで。

日本のグッドデザインは、ミッドセンチュリーにあり。

ナニアレ
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思いつきで始めたウエディグフォトの旅。
人の心を感動させている事実に驚き!

たまたま観たテレビ番組が二人の人生の分かれ道に。

ダレソレ
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わたしのマチオモイ帖

クリエイター×マチ

ナニアレ
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現代美術「セメントアート」

カラフルな壁

ナニアレ
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未来のマルシェ

DESIGN MARCHE

ナニアレ